夜勤勤務は寿命を減らす
こんにちは。「夜勤に行くなら辞めるマン」の工場勤務の社員です。
現在は日勤で業務をしていますが、夜勤への指令があったときは、退職届を出す予定です。
夜勤勤務を3回経験して、確実に身を亡ぼすと確信し退職後の資金をためている途中です。
今回は自分の経験を踏まえて、なぜ夜勤に行くことがよくないのか説明していきます。
夜勤勤務とは
日勤や夜勤といっても、ざっくりとしていて曖昧な言葉です。
夜勤勤務は、通常、夜間に労働することを指します。
多くの場合、企業や組織は24時間稼働しているか、あるいは特定の業務やサービスを提供するために夜間の勤務者を必要とします。これには様々な職種が含まれます。
夜勤勤務者は、通常、昼間に働く人々が仕事を離れている間に業務を担当します。これには病院の看護師や医師、警察官、消防士、警備員、製造業や工場の労働者、ホテルやレストランのスタッフなどが含まれます。
また、一部のコールセンターやサポートセンターも24時間対応しており、夜勤勤務者が顧客の問い合わせに対応することがあります。
夜勤勤務のメリット
夜勤勤務にはいくつかのメリットがありますが、これらのメリットは個人や状況によって異なります。以下は一般的な夜勤勤務のメリットです。
- 手当や報酬の向上
- 効率の向上
- 柔軟性がある
- 混雑を避けられる
- 対人関係の密度が低い
手当や報酬の向上
夜間に働くことは、通常、昼間よりも手当や報酬が高い場合があります。これは夜間の仕事が一般的には需要が高く、夜勤の労働者に対する補償が行われるためです。
労働基準法によれば、深夜労働とは22:00から翌5:00までの労働を指し、これに従事する労働者に対して、通常の労働時間に対する割増賃金が支給されます。
- 22:00から翌5:00までの深夜労働:25%以上(通常労働時間帯と比べて25%の割増)
ただし、これは最低基準であり、労働条件や就業規則によってはもっと高い割増率が採用されている場合があります。この金額が高いかどうかは個人の感覚ですが、私は安いと思います。特に若手の社員は、収入が低いので中堅社員に比べると割安になることを考慮しなくてはなりません。
効率が向上する
一部の仕事では、夜勤中に作業を行うことで昼間の混雑を避け、効率を向上させることができます。例えば、製造業や工場では夜勤で生産を行うことで生産ラインがスムーズに動作しやすいことがあります。ただし、これは企業のメリットが大きいので従業員には影響しません。
柔軟性がある
夜勤勤務は、他の人が通常働いている昼間に用事や個人の予定を調整する柔軟性を提供することがあります。これにより、家庭や趣味に時間を割り当てることができます。
- 昼間の用事や予定との調整
- 家庭との調整
- 趣味や個人の時間の確保
昼間の用事や予定との調整
夜間に働くことで、通常の昼間に行われる用事や予定との調整がしやすくなります。例えば、医療従事者や警察官、消防士、製造業の労働者などが夜勤を担当する場合、昼間に医師の診察や公共サービスの利用、買い物、銀行の利用などができます。夜勤勤務を経験してからこれらのサービスを利用する際に、ありがたみを一層感じました。
家庭との調整
夜勤者は、昼間に家族との時間を持つことができます。この柔軟性は、家族とのコミュニケーションや家庭のニーズに対応する上で重要です。例えば、子供の学校行事や家族のイベントに参加するために昼間に休息することができます。ただし、逆に日中は寝ていることが多く、家族との会話ができないとなるとデメリットになる可能性が大きいです。
趣味や個人の時間の確保
夜勤者は昼間に仕事が終わるため、昼寝をするか、趣味や個人的な活動に時間を割り当てることができます。これにより、自己成長やリフレッシュに時間を充てることができます。これに関しては人によりますが、睡眠不足で趣味などに集中することは困難だと判断しました。
混雑を避けられる
交通や店舗などが混雑する昼間に働かなくてもよいため、ストレスや時間の節約になることがあります。
対人関係の密度が低い
夜勤勤務中は、昼勤務者が少ないため、仕事の中での対人関係の密度が低いことがあります。これが好ましい場合、集中して仕事に取り組むことができます。人間関係については一概に言えません。後に説明します。
夜勤勤務のデメリット
生活リズムの乱れ
夜勤勤務は、自然な生体リズムとは逆のスケジュールで働くことを意味します。これにより、睡眠パターンや食事習慣が乱れ、生活リズムの不調和が生じる可能性があります。
- 睡眠パターンの乱れ
- 食事習慣の変化
- 社交的な制約
- メンタルヘルスの影響
- 生理学的な影響
- 発がん性の可能性
睡眠パターンの乱れ
夜勤者は通常、夜間に働くため、昼寝をする必要があります。しかし、昼寝が十分でなかったり、日中に十分な暗さを確保できない場合、睡眠の質や量が不足することがあります。これにより、睡眠パターンが乱れ、睡眠障害や慢性的な疲労が生じる可能性があります。
食事習慣の変化
夜間に働くことで、通常の食事のリズムが変わることがあります。規則正しい食事が難しくなり、不規則な食事や間食が増えることがあります。これが体重増加や栄養不足などの健康問題につながる可能性があります。
社交的な制約
夜勤者は通常、昼間に寝ているため、昼間の社会的なイベントや交流の機会を逃すことがあります。これにより、友人や家族との交流が制約され、社会的な孤立感が生じる可能性があります。
メンタルヘルスの影響
生体リズムの逆転や社交的な制約が積み重なることで、ストレスやうつ病、不安症状などのメンタルヘルスの問題が発生する可能性があります。
生理学的な影響
人間の生理学的なリズムは、昼夜のサイクルに合わせて進行しています。夜勤勤務がこれに逆らう形になると、ホルモン分泌や体温調節、免疫機能などが影響を受け、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
発がん性の可能性がある
WHOの関連機関である国際がん研究機関(IARC)が「サーカディアンリズム(概日リズム)を乱す交代勤務」を発がん性リスクが2番目に高いグループに認定しています。あくまでも発がん性があると断定していないことは考慮してください。
分類 | 作用因子の例 |
グループ1: ヒトに対して発がん性がある | アスベスト(全形態)、カドミウム及びカドミウム化合物、電離放射線(全種類)、太陽光、紫外線(波長100-400 nm)、紫外線を照射する日焼け装置、アルコール飲料、喫煙、受動喫煙、無煙タバコ、ベンゼン、ホルムアルデヒド、2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン、ディーゼルエンジン排ガス、粒子状物質、ポリ塩化ビフェニル、加工肉(ハム、ソーセージ等)、など [合計120種] |
グループ2A: ヒトに対して恐らく発がん性がある | 無機鉛化合物、木材等のバイオマス燃料の室内での燃焼、概日リズムを乱す交替制勤務、赤肉(哺乳類の肉)、65℃以上の非常に熱い飲み物、など [合計83種] |
グループ2B: ヒトに対して発がん性があるかも知れない | 鉛、重油、ガソリン、漬物、メチル水銀化合物、クロロホルム、超低周波磁界、無線周波電磁界(携帯電話電波を含む)、ガソリンエンジン排ガス、など [合計314種] |
グループ3: ヒトに対する発がん性を分類できない | 原油、経由、カフェイン、お茶、蛍光灯、水銀及び無機水銀化合物、静電界、静磁界、超低周波電界、有機鉛化合物、コーヒー、マテ茶(高温でないもの)、など [合計500種] |
家庭生活への影響がある
夜勤者が家庭を持っている場合、パートナーや子供たちとのコミュニケーションが制約されることがあり、家庭生活に影響を与える可能性があります。
夜勤勤務のおすすめしない理由
私が夜勤勤務をおすすめしないのは生活リズムの乱れが大きく割合を占めています。
日が沈むタイミングで起床し、日の出とともに退勤する。毎日、体に重りを入れて行動しているようでした。また、記憶力も著しく低下し業務に支障をきたすほどです。ストレスによるものなのか、業務中に気絶したこともあります。健康診断ではいつも要検査となり病院に通う始末。自分が自分と思えなくなる状態でした。
現在の職場では夜勤勤務期間が設けられていないので、夜勤へ異動となった場合は、いつ日勤勤務へ戻れるのかわからない状態でした。夜勤勤務をしている人で10年を優に超えている人もいました。
「夜勤勤務をすると給料があがって良いじゃん!」
という考え方をする人もいますが私は否定的。給料が上がる代わりに健康寿命を減らしていると考えてみてください。大げさと思えるかもしれませんが、実際に夜勤勤務を体験すると納得できます。
また、人間関係も良くありません。
上記のメリットに上がっていましたが、夜勤勤務では人数が日勤勤務より少ないのは事実です。一見人数が少ない分、いざこざが減って良いように見えますね。
しかし、実際はそうではありませんでした。特に一人ひとりの性格が変なのです。ざっくりいうと暗いです。当然ですが夜勤勤務による影響は全員に降りかかります。大体の人が体調不良を訴えています。なので、その人たちが集まってより良いコミュニケーションをしよう!とならないのは当然です。
また、コミュニケーションに関して言えば日勤勤務の従業員との連携も必要になります。しかしながら、長時間残業をしてい限り交代時に対面することは無いのでメールでのやり取りになります。即効性がなく、1日遅れでのやり取りでストレスになります。夜勤に上司は不在なので連絡や報告をする際に不便を感じます。もし、緊急の連絡をしたくてもスムーズにいかないのが現状です。
結論
夜勤に行く必要性がありません。
健康をおろそかにしてまでお金を得ようとは思えません。人の生命やインフラにかかわることは必要であると考えますが、夜勤勤務はないほうが良いと考えます。お金を稼ぎたいのであれば健康を維持し、自己投資に回して価値を磨いたほうがより良い人生につながると考えます。
私の今後の方針として、現在は日勤で勤務をしていますが夜勤へ異動になる時が必ず来ます。その時に退職できるよう対策したいと思います。具体的には、貯金や投資をする。最低限生活できるだけのお金を稼ぐ、です。
自分の健康が何よりの財産です。これを知ることができただけでも経験と思い、前向きに生きたいと明記しておきます。
https://monographs.iarc.who.int/agents-classified-by-the-iarc/