築50年のウォシュレットはおしりを救う
古い賃貸物件に温水洗浄便座を設置する
賃貸物件によっては、トイレにウォシュレット(温水洗浄便座)がついていないことがあります。
ついていない状態で使用するのは不便です。
道民の筆者は寒さに耐えられず便座は暖かいほうが快適に過ごせると考えています。
管理会社からオプションでウォシュレットを設置できると聞いて、期待しましたが、調べてみたところ自分で購入して設置したほうが良いことがわかりました。
今回は筆者の考えをもとに経緯をお伝えしていきます。
オプションで月1000円は高いのか
筆者が物件の内覧をした際、ウォシュレットがついていないことに気づきました。
管理会社のほうからオプションで月1000円で設置できると聞いて安心していました。
しかし、調べるとコスパが良くないことがわかりました。
年12000円の固定費を払わなくてはいけない
月1000円で計算すると12ヵ月では12000円になります。
また、賃貸の契約期間は2年間なのでトータルで24000円は必要になります。
そして、10年住むと仮定した場合は24万円です。
割高な気がしてきます。
省エネ機能つきなのか
オプション月1000円の出費だけではありません。
電気代も必ずかかります。
なるべく、電気代の安い省エネ機能のウォシュレットを設置してもらいたいところ。
しかし、管理会社は自社で選んで決定するため、何のメーカーなのか、どういった機種なのかは教えてくれません。
何とか工夫できないものか
自分で購入し設置を試みる
自分でウォシュレットを購入し設置したほうが割安であることがわかりました。
そして、実際に設置して見た感想は快適の一言です。
メリット
- 固定費がかからない
- 省エネ機能の機種を選べる
固定費がかからない
オプションがつかなくなった分、月々の費用がなくなりました。
月1000円が浮いたことになります。
ウォシュレット自体の購入費はかかるものの、住む年数が増えるごとにコスパが良くなっていきます。
実際に購入した金額は21,717円でした。
2年住むとして月の出費は約905円です。
省エネ機能の機種を選べる
自分で欲しい機能のついた機種を選ぶことができます。
割安な商品を購入できます。
ウォシュレットを購入する際の注意点があります。
大まかに2種類あります。
「貯水式」と「瞬間式」です。
この選び方を間違えると電気代がかかってしまい、コスパが良くありません。
省エネを選ぶなら「瞬間式」
筆者が購入したのは「瞬間式」です。
2つの違いを比べてみましょう。
貯水式
設定温度までヒーターで温めた水を内蔵タンクに保持しておき、温水を供給するタイプです。
内臓タンク内で水温の温度を保っているということは、常時電気を使って温めているということです。
給湯ポットを思い浮かべてもらうとわかりやすいでしょうか。
購入費用は瞬間式より安い。
瞬間式
内蔵タンクがなく、吐水する際にヒーターで水を温めて温水にするタイプです。
水を吐出する際に電気を使用して温める。
購入費用は貯水式より高い。
「貯水式」は常に電気代がかかる状態です。
購入費用は割安ですが、長い目で見ると電気代が常にかかってしまいます。
一方、「瞬間式」は使用する時だけ電気代がかかるので長時間使用しないのであれば安くすみます。
購入代金は貯水式より高いですが、トータルでみると安くなります。
購入して設置する際の苦労した点や感想
実際に購入し設置してみました。
設置過程で難所があったのでその部分の対策法も記載しておきます。
モンキレンチがないので購入
ウォシュレットを購入時に付属品についてくるもので設置できますが、設置する際の道具がないことに気づきました。
小さいモンキレンチしかなかったので、ホームセンターに駆け込みました。
築50年のトイレにはコンセントがない
トイレにコンセントが無いことなんてあるのか。
今まで住んできたトイレには必ずついていたので今回もついていると思っていました。
しかしながら、今住んでいるのは築50年の物件。
「どこにも付いていないんだが😂」
そう。ついてないこともありますよね。
何とか考えた結果、電気を電球ソケットからもってくれば良いのでは、と考えました。
トイレ内に唯一、電気が流れているところだ
実際に電球ソケットからコンセントプラグに分岐できるソケットが売っています。
欠点として電球と連動することになるため、電気を消したときにウォシュレットの電源も消えてしまいます。
対策として考えた結果、電球を人感センサー付きにして対応することにしました。
電源はつけっぱなしですが、人がいない時は電球を自動で消してくれます。
漏電の対策としてアース線の設置が一番良い方法ですが、今回の環境では大掛かりになります。代用としてプラグ形漏電遮断器を取り付け、漏電した場合にブレーカーをおとしてもらいます。
水回りの漏電対策は必須だよね
水道の分岐は簡単にできた
水道管を分岐する際のトラブルとして、水漏れが起こることです。
筆者もそれを恐れて躊躇していました。
しかし、元栓を先に閉めてしまえば水が流れることもなくスムーズに脱着できました。
便座のサイズや固定する穴のサイズは問題なし
購入前の懸念点は便器のサイズが便座に合うのかどうかでした。
なんせ築50年の古いトイレなので、最新の便座は合わないかもしれないと思ったのです。
実際に寸法してみてメーカーのサイズと照らし合わせて購入しました。
不安ではありましたが問題なく装着できました。
原状回復のために前の便座は保管すべし
賃貸に住んでいますので、原状回復は逃れられません。
もちろんトイレも例外ではなく元の状態に戻さなくてはなりません。
外した便座は捨ててはいけません。
必ず保管し退去時に設置してもとに戻しましょう。
退去時に便座の処分に困らないようにする
原状回復をした際に、取り外したウォシュレットをどうするかを考えておく必要があります。
次の物件でも使用したいのであれば、持っていけば良いです。
しかし、たいていは廃棄するだろうと思います。
自治体によっては廃棄方法が異なるため、ご自身の住んでいる町の処分方法に従う必要があります。
引越しの時に廃棄できないと気づいてからでは遅いです。
事前に確認しましょう。
筆者の町では「燃やせないゴミ」として廃棄できるようです。
設置した後のことも考えねば!
購入したほうが安くなった
オプションで設置してもらうより自分で設置したほうが安くなりました。
しかしながら、この方法はその物件に2年住むことを計算しています。
もし、住み心地が良くない場合や転勤ですぐに引っ越してしまう場合はオプションのほうが良いと考えます。
筆者は長く済む予定なので自分で購入したほうが安くなるという考えで行動しています。
また、筆者はコストの話以外で設置するスキルを身に着けることができた、という考えがあります。
実際に安く済んだのはもちろんですが、経験まで手に入ったことも踏まえると安い出費だったと思えます。
もし、体力や余裕がある方は挑戦してみる価値はありますが、自己責任になります。前もって準備して取り組みましょう。